リフォーム屋ですので、お客様のおうちのお風呂をリフォームする際、必ず現状を見に伺います。
お風呂は20年から30年でリフォームされる方が一番多いですが、最も傷んでいる部分はどこだと思いますか。
正解は浴槽なんです。
毎日お湯をためますし、使用後は洗いますよね。それにより小さな傷が付き、そこに汚れが入り、どうしても年数と共に傷んでいます。
タイルなんてお手入れをきちんとされるお客様のおうちでは30年でもピカピカです。解体するのがもったいないくらい美しい状態ですからね。
では、ここでお風呂をシステムバスにリフォームされるとき、オプション追加で絶対にやってほしいこと。やったほうが5年後、10年後にお客様自身が良かったと思うことをお教えします。
それは浴槽を人造大理石にグレードアップさせるということです。
どのメーカーでも、普及タイプのシステムバスの浴槽は標準はFRPです。見た目は新品なのでキレイですから、標準のままでいいと仰るお客様も多いです。
なぜFRPではなく人造大理石を勧めるのかと言いますと硬いからです。そして表面は滑らかだからです。
滑らかなのでお湯に浸かっていて肌触りが良い。持たれた背中はその違いを感じます。そして浴槽をスポンジで洗うとその滑らかさはすぐに感じることができます。新車のボディの洗車の感じです。あれはツルツルでひっかからないからスルーっとスポンジが走るんですよね。
そして何より硬さです。硬いから傷が非常にFRPに比べて付きにくいのです。
ということはそこから汚れが入り込まないのでずっと新品のときのような美しさを保持しています。
お風呂のタイルの壁が30年経ってもピカピカなのは硬いからが一番の理由ですね。
グレードアップすると数万円初期費用は上がりますが、これは選んでおいて損はしないオプションだと私は思います。
上級クラスのシステムバスでは標準で浴槽は人造大理石であるというのが答えだと思うのです。
最後に、これも私見ですが、システムバスは決して上級クラスを選ばなくても、普及タイプで良いと思います。
廉価版でもなかなか品質は上がってきていますし、上級クラスの商品がひいきでなければ普及タイプで十分です。
上級クラスは普及タイプに比べ、メーカーの利益率が高い割に普及タイプからの進化が感じられないと言っても言い過ぎではないと思います。
現に私の家もLIXILのラ・バスというかつて存在した商品です。今で言えばアライズですね。
ただ、浴槽は人大なので傷一つありません。
FRPより表面硬度が約3倍も硬い人造大理石。
浴槽はぜひグレードアップした方がいいというお話でした。
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