前編の続き
なぜそのような事が起こるのか。
それは売り手にしか分からない2つの理由からです。
まず1つはリスク回避です。
1300ミリなら入るかどうか分からないが、1200ミリなら確実に入る。
そんな場合にあえてリスクをとらないで小さめのサイズを提案するというものです。
既存のお風呂を解体したらこのような感じになります。
しかし、見積り段階ではこの状態です。
どこまで解体できるかが完璧には分からないのです。
1300ミリが入るかどうかが微妙だなというとき、なんとか壁を解体して入れ切ろうとするのか。
それとも、万が一出来なかったことを考えると、あえて挑む必要はないと、ハナから1200ミリしか入らないとお客様にお伝えするのかは会社の方針、考え方、そして担当者の性格、性分によります。
浴室を解体するとこの絵のようになります。上から見た感じです。
「どこまで解体できるか分からない」というのを分かりやすく言うと、こんな風にコンクリートが残ってしまうこともあり、その際などはその分も引っ込めてサイズを選定しないといけないということです。
1316のシステムバスを設置するにはこの寸法が必要です。寸法は有効(実際に使える広さ)でのサイズです。
1216サイズはこちらとなります。
有効寸法で1370ミリを確保できるかどうか微妙なとき、有効で1220ミリあれば入る1216サイズなら確実に入るでしょう。スポッとハマる。
なので1センチくらいの微妙な勝負になれば、あえて挑まずに小さめのサイズを提案しましょうとする会社や担当者なら、迷わず1216サイズを提案するのです。
2つ目の理由はコストが下がるからです。
在来のお風呂の解体って結構な費用がかかります。その費用は人の手間と処分費です。
まず壁のタイルを落とし、その下地のコンクリートや床などをハツリと呼ばれる機械で砕いていきます。
バリバリバリバリと振動で壊していく機械です。
壊す作業に加え、それを外に持ち出す作業などで、大の大人の男性が2〜3人で1日かかり、やっとお風呂の解体作業が終わるといった感じです。
これが夏場になるとやはりバテますので、1日ではなく、2日もかかるようになるんです。
それに対して当然費用が発生しますよね。
その際、既存のお風呂よりサイズを少し小さくし、既存のタイルの壁を1面でも残せたら、解体工事の手間代、そして処分費が安く済みます。
原価が下がれば儲け幅が大きくなりますし、相見積りのとき、数万円の勝負となればやはり安いほうに軍配が上がる可能性が高くなる。
ゆえにあえて無理して大きなサイズを入れないで、小さめのサイズでご提案するというやり方です。
基本、リスクをとらない、そして費用を安くという考えで、私が1316サイズの提案のところに1216サイズを提案するのは家電量販店さんが多いです。
多分大きな会社なので、画一的な指導で教育されているのでその傾向が多く出るのかとは思います。
あなたはご自分のおうちのお風呂をリフォームする際、今よりも小さくなってしまってもいいですか。
どうしても無理なら諦められるでしょうが、出来るなら、少しでも広いサイズのお風呂に毎日入りたくありませんか。
今からお風呂をリフォームしようとなり、サイズが微妙だなとなったとき、また、お風呂が小さくなってしまいますと言われたときはこのようにしてください。
成功への道です。
まずはオレンジナイトに見積りをさせてください。挑みます!
というのは冗談ですが、複数の会社の意見を聞いてください。せっかくのリフォーム、やはり今よりも一層良くならないといけません。
後悔しないように、出来る限りのことをしてくれる、考えてくれる会社でリフォームをしてください。
現実的ではないかもしれませんが、システムバスはオーダーで作っています。3週間かかります。
3週間待てるのであれば、解体してから正確な寸法を測ってもらうというのもありです。後から後悔しないために。不可能なことではありません。
最後に、長くなりましたが、在来のお風呂からシステムバスへのリフォームはサイズの選定が必要です。
出来る限り広いサイズのシステムバスをお届けしたいですし、お使いいただきたいと思っています。
リスクをとるからハッピーをより多くお届けできるのではないでしょうか。
施工前
施工後
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