セミナー42「シロアリは春からアクティブに」
シロアリ、あなたのおうちには絶対にいないと思っていませんか。
経験上こんなおうちは要注意です。
まず、床下がコンクリートではなく土のおうち。昔はどこもそうでしたもんね。
コンクリートの基礎になっているおうちに比べたら、シロアリの発生度合いは格段に上がります。すごく格段に。
次に築30年以上のおうちで、一度も予防工事をされていないおうち。お風呂周辺が怪しいです。
山の横に建っているおうちも発生頻度が高いですし、床下に人が潜れないような床下が浅いおうちも湿気が多く要注意です。
お隣の家との間がほとんど空いていないおうちも危険です。
では、シロアリについてですが、皆さんのおうちにやってくるのはイエシロアリとヤマトシロアリという種類です。
ちなみにこちらはイエシロアリです。現場で床をめくったら大量にいました。
イエシロアリは顔が丸いんですよ。そして指で掴むと汁を出してきます。全部働きアリです。
余談ですが女王アリを見てみたいです。4センチくらいあるらしいです。お腹がすごく大きいと。触ってみたい。
駆除の薬剤でシロアリにとどめを刺す私です。うちの会社に引越されたら困るので。
ところで、シロアリはどうやってあなたのおうちにやってくると思いますか。
そうです、飛んでくるんです。羽アリとして。
暗く光が当たらず、ジメジメしている床下はシロアリの最高の環境。そんな場所があればそこで家を作ります。
オスとメス1匹ずつ。最初は僅か2匹のシロアリですが、そこからメスは女王アリとして1日に1000個以上の卵を量産し、働きアリを産んでいきます。
これも経験上ですが、一年前にどうもなかったおうちが一年でしっかりとやられます。シロアリは一年で十分な被害をもたらすほど急速におうちを蝕むのです。
心配なお客様はぜひ点検をされた方がいいです。お元気ならご自分でも出来ます。
床下に潜り、床下の土台や大引き、根太というような木に、砂みたいなツブツブの道がついていたらまず間違いなくいます。蟻道というシロアリが作った通路だからです。
まずは床下をキレイな状態にすることが予防です。木くずや新聞紙、段ボールは絶対いけません。おうちの周りにそれらを置くのもシロアリを誘っていることになりますからね。
最後になるんですが、檜の土台、大引を使うとシロアリはこないというのは迷信です。
檜は硬いので、杉よりはシロアリは住み着きにくいですが檜に防蟻効果はありません。
どこのおうちにもシロアリの可能性はあります。
シロアリはまず前述のような簡単な予防措置を確実にとることが、大きな被害を防ぐ最善の措置であると思います。
シロアリは春からアクティブになります。ぜひ気になる方は点検を。
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