まず、通し柱と管柱(くだばしら)の説明をしますね。
こちらの絵を参考にしてください。
通し柱は基礎から2階まで1本で通っている柱のことです。
管柱は1階と2階で繋がっていない柱のことです。
通し柱はほとんどの皆さんが聞いたことはあると思います。1つのおうち全体では管柱の方が数は多いんですよ。
リフォームで間取りの変更やリノベーションをする場合、図面が無いおうちでは事前に「この柱は通し柱、この柱は通っていない柱(管柱)」と予測する事が求められます。
だいたいは分かるんですが、たまに予想外なこともあります。
「解体しないと正確な事が分からない状態で新しい間取りの図面を作る」
これがリフォームであり、経験がものをいうところであり、リスクをとるからこそお客様にわくわくを提供できるかという売り手の醍醐味でもあると思います。
現在リノベーション工事をさせていただいている現場、工事前はこのような状態でした。
写真で「この柱です」と書いているのが通し柱と想定した柱です。2枚とも同じ柱です。
そして、解体するとこんなふうに中身が見えてきます。
この通し柱は写真の1階と2階の間を突き抜けて屋根までビューンと伸びているんですね。
赤い点線のように伸びているんです。
仮にこの通し柱を撤去しますと、バサバサっと音を建てて二階が崩れてきます。
通し柱に桁や梁と呼ばれる横向きの木が乗っかっているからです。結構な重さがかかっているんですね。
管柱はこのように柱が途中で切れています。
通し柱はこんなふうに2階、そして屋根まで繋がっています。
改造の自由度が高い木造ですが、柱の都合で可能なこと、不可能なことが出てきます。
リフォームでの通し柱、管柱のお話でした。
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