地盤調査ってたまに耳にされますよね。
でも、実際どのようにしているのかは、あまりご覧になられたことはないと思います。
今日は戸建てなどの、一般の建物を建てようとするときに行う地盤調査についてです。
普通の住宅などを建てる際、「スウェーデン式サウンディング試験」という方法で地盤を調査するのが一般的です。現在ほとんどこのやり方です。
スウェーデン発祥の方法なのでスウェーデン式と言います。
そもそも地盤調査は何のためにするのか。
それは地面の上にこれから大きな重いおうちを建てますよね。その重みに地面(地盤)が耐えられるのかを調べるためです。
急激に地盤沈下しても困りますが、おうちは長い年月使うものです。
20年、30年経過した時も、やはり傾いたり、地中に下がったりすると住めなくなりますので、この先そのような事態にならないように、なる危険があるなら地盤を改良するために行います。
どうやって調べるのかと言いますと、こちらの鉄の棒を地中にグリグリと回転させながら掘り進んでいきます。
このような機械に棒を固定し、重みをかけて(最大100キロまで)地中を進めていきます。
棒は1メートルほどなので、それが埋まるとそれに対して別の棒をくっつけ、また掘り下げていきます。
こんな感じです。
途中、ちょっと詰まったりしたらカナヅチで棒のお尻をガンガン叩きます。
すると、小さな石ならすぐに割れ、また掘り下がります。
どうしてもこれ以上進まないような岩盤に当たったり、10メートルくらいまで進んだらストップです。
4箇所以上の数箇所で、同じ事を繰り返します。
そして、その棒の進み方をデータ化し、地盤を調査するのです。
なかなか見ていて面白いものですが、目くらなところの鉄の棒の動きを感じる微妙な感覚など、これは職人のセンスが出る試験だとも感じます。
ただ、そうではありますが、その正確性は確かなので、最も採用されている地盤調査方法ではないかとも思います。
ちなみにマンションやビルなどの大きな建物でしたら、スウェーデン式サウンディング試験ではなく、ボーリング調査が行われます。
こちらの方が名前は有名ですね。
地盤調査の話でした。
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