
この看板は、こんなふうに新たに土地を買ってから、コインランドリーの店舗を建てるまでの間、告知を兼ねて立てておくためのものです。

昨日着工したランドリージャパン福崎西店でも、昨日の朝まで立てていました。
この看板を立てておく理由。
それは、コインランドリー1号店である飾磨浜国店での経験を踏まえてであります。
1号店での戦略は「同業他社に新規参入を悟られないよう、奇襲でOPENさせて一気にまくろう」でした。
しかし、土地を取得し、建物が建ち、内装工事をするまで私が隠していたせいで、50メートル東に他社にコインランドリーを1ヶ月違いでOPENされるという「まさか」に遭遇したのです。あちらが1ヶ月先でしたね。
もちろんでありますが、その同業他社も「まさか」であったと思います。
あのとき、ゲームではありませんので、うちの店の想定売上が数十万円減った瞬間でした。
想定損益分岐点を大きく割ることが確定したのです。
その他店の新築工事が始まってすぐ「え、あれ、コインランドリーの店を作っているんではない?」となりました。
あのときは本当に血の気が引いたものです。
うちが土地を取得し、仮に冒頭の看板を掲げていたなら、果たしてその店はOPENしたであろうか。
私はしていないと思っています。
その他店の土地は借地ですし、私が土地を取得したのは半年以上前なので、敢えて初期投資が高く、回収に年月がかかるコインランドリーを、よもや50メートル横に出店はしなかっただろうと私は思っています。
半年や1年も前から新店を計画しているはずはまずない。不動産など、売買でもその機を逃したら次はないというような水ものですし、まして賃貸物件など一瞬勝負です。
そのときに感じたのです。自分の戦略が間違っていたと。
なので、次に出した福崎店からは看板を立てています。
土地を買ってからすぐ、時には所有権も移転していないうちに、契約時に売り手と交渉し、一刻も早くこの看板を立てることに注力しているのです。
言わば旗印。ここにコインランドリーをするから、誰も近くで同業をしないようにというメッセージ。
洗いながらそんなことを思っていました。
あのときはびっくりした。まさかってあるんだなと感じた。
戦略が正しいと結果は出ることもある。
しかし、戦略が間違っていると絶対に失敗する。
告知の看板にはそんなそんな重要な意味があるのです。とあのとき学んだ私でした。