今日は、飾磨区下野田の、オレンジナイトの借家の屋根の漆喰工事をしています。
そうです、先月外壁塗装した物件です。
どうせならと屋根の漆喰も塗り替えすることにしました。
ちなみに、屋根や壁など、建築で使われる漆喰ってそもそも何か知っていますか。
左官屋さんなどがコテで塗っていますよね。
あれについての話です。
そもそも漆喰は主に石灰石で出来ており、石灰石とはサンゴ礁などから永年かけて生まれたものです。
それを焼いて、砕き、水を加えたものを消石灰と言いますが、それこそが建築で使う漆喰の主な原材料です。
ただ、乾くと固くなり、建築の材料にはもってこいなのですが、それだけでは塗りにくいので、繊維質のものや、より長持ちさせるためにセメントになる材料なども混ぜ、漆喰を作っていっています。
これは職人さんによって少しの差はあれど、屋根に使う漆喰をセメント質にするのは現在は主流ですし、塗りやすくするのに繊維質のものを混ぜるのはスタンダードなんですね。
お好み焼きの粉を具材にひっつきやすくするのに加えるものを「つなぎ」と言いますよね。
漆喰も同じようにこれらを「つなぎ」と呼んでいます。
混ぜていきます。
このような色、分かりやすく言えばアラジンのトースターの緑色になれば完成です。これが乾いたら真っ白になるんですね。
色はアラジンそのままです。
いっとき、姫路城の屋根が白すぎると話題になっていましたが、屋根職人や左官職人に言わせれば「今だけ」と言っていました。
漆喰は塗った直後は新庄ビックボスの歯みたいに真っ白です。しかし、すぐに真っ白ではなく白になります。
それを知っているからですね。
「上がってきまーす」と屋根の見村親方の息子の竜(タツ)君がバケツを担いでハシゴを登っていきました。
2022年01月31日
借家の屋根の漆喰工事を
posted by orangeknight at 15:10
2022年01月31日
埃の感覚
リフォームや建築をずっとやっていると、埃(ほこり)が舞うということに慣れが生じます。
その感覚は事務職や飲食とはかけ離れたものでありましょう。
リフォーム工事には解体工事が付きもので、部屋を壊すわけだから当然埃がまう。
木を丸のこでキュイーンと切るので木屑が舞う。
現場を長いことやっていると「そういうものだ」という感覚になる。
慣れる。
たくさんのおうちを今まで見てきたが、部屋の中、床の端の方や、階段の歩かない両サイドに埃がたまっているところもチラホラある。
慣れているのだろう。それはそれで良いと思う。
私は家の中を歩いていて、足の裏に埃がつくなんてあり得ないという感覚を持っている。
決して潔癖ではない。浜手の生まれ育ちで外を走り回っていた。
何が言いたいのかと言うと、そんな自分の基準を工事現場でも通したい。
リフォーム工事中ではない通路や隣の部屋への埃の侵入は全力で防ぎたい。
一日の工事が終わって、夕方から夜、おうちの方が生活する上で、リフォームをしていない部屋や、していたとしても、その日も生活に使うような部屋は「埃が舞う」とか「足の裏にゴミが付く」なんてことにならないよう取り組みたいし、取り組んでいただきたい。
お客様にも我慢していただかないとリフォームの成功はない。
しかし、そのあたりの埃の感覚はオレンジナイト側が頑張るべきだと思っている。
自分ならそうしてほしいからお客様にもそうしたい。
posted by orangeknight at 10:17
2022年01月29日
飾磨区天神の現場から
飾磨区天神で工事をさせていただいています。
こちらのお客様は、私がまだ20代前半、飛び込み営業をしていた頃からのお客様です。
当時お世話になった90歳のお父様は数年前にお亡くなりになりましたが、それからは、別にお住まいの息子様に、かかりつけとしていつも呼んでいただいています。
お客様には「(おうちの)もりをするだけでも大変だし、何か利用方法を考えてほしい」真剣に言っていただいていますので、考え中です。
なんと築約170年なんですよ。
今が2022年ですから単純に1852年に建てられた。
大政奉還が1867年なので、このおうちが建った頃は、まだチョンマゲを結って着物をきた人が闊歩していたんです。
ロマンがありますし、どうにか解体しないで活用できればと思います。
飾磨区天神は昔から栄えた村でした。こちらのおうち、家の前は旧の本通りであったらしく、古い地図を見てもそれを感じます。
これが100年前の地図です。地図の中央が今のリバーシティだとお考えください。黒いところが住居です。
写真の赤丸がこちらのおうちですが、家の前の道は、東に進むと途中で90度折れ、栄町の旧商店街に入ります。飾磨街道から北にまっすぐ進むと姫路城。西は思案橋、中浜町の橋から英賀東へと繋がっているのです。
道沿いだけに家があり、村ができ、あとは全部荒地や田んぼ、畑です。
この道は100年も200年も前からずっと道だったんだなぁと思ったりするのがとても好きですし、楽しいです。
このおうちはこの姿のままで、道はアスファルトではなく土で、馬に乗った侍や、町人、お百姓さんが歩いていたんでしょうね。
こちらのお客様は、私がまだ20代前半、飛び込み営業をしていた頃からのお客様です。
当時お世話になった90歳のお父様は数年前にお亡くなりになりましたが、それからは、別にお住まいの息子様に、かかりつけとしていつも呼んでいただいています。
お客様には「(おうちの)もりをするだけでも大変だし、何か利用方法を考えてほしい」真剣に言っていただいていますので、考え中です。
なんと築約170年なんですよ。
今が2022年ですから単純に1852年に建てられた。
大政奉還が1867年なので、このおうちが建った頃は、まだチョンマゲを結って着物をきた人が闊歩していたんです。
ロマンがありますし、どうにか解体しないで活用できればと思います。
飾磨区天神は昔から栄えた村でした。こちらのおうち、家の前は旧の本通りであったらしく、古い地図を見てもそれを感じます。
これが100年前の地図です。地図の中央が今のリバーシティだとお考えください。黒いところが住居です。
写真の赤丸がこちらのおうちですが、家の前の道は、東に進むと途中で90度折れ、栄町の旧商店街に入ります。飾磨街道から北にまっすぐ進むと姫路城。西は思案橋、中浜町の橋から英賀東へと繋がっているのです。
道沿いだけに家があり、村ができ、あとは全部荒地や田んぼ、畑です。
この道は100年も200年も前からずっと道だったんだなぁと思ったりするのがとても好きですし、楽しいです。
このおうちはこの姿のままで、道はアスファルトではなく土で、馬に乗った侍や、町人、お百姓さんが歩いていたんでしょうね。
posted by orangeknight at 10:56
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