
感想としましてはかなりの名作です。映画も観ましたが、漫画はそれ以上に素晴らしいものでした。
元々はうちの会社の神吉や坂野といった20歳代の若い子が「おもしろい、おもしろい、ぜひ読んでほしい」と目を輝かせて話をしてくるものがどの程度のものかと、そして若い子がそういう風に感じるものを理解することで、彼らの考え方が少しは分かればと思い、全巻まとめて買ったのがきっかけでした。
読んでいて感じたのは、優れた作品はやはり年代を問はず人を感動させるものであるということ。
いつも年の差を意識していたのは私の過剰な思い込みであり、いつの時代も心を動かすものは何ら変わりがないのだということでした。
そして、このキングダムの内容を素直に受け止められる感性というものがあるのなら、上から言って申し訳ないですが、彼らの考え方はそんなにこれからの日本を危惧するものではないと安心したのであります。
話は中国(支那)の春秋戦国時代、秦の始皇帝となる嬴政と、それに将軍として仕え、中華統一を成し遂げた李信を信という主人公として、史実に基づき脚本した物語。
54巻の時点で、秦は趙と一進一退の戦いをしているわけで、こののち王翦により趙は滅ぼされ、さらに統一に向けそこから残りの国々へ侵攻するので、まだまだ続くと思われます。
会社の上田が「社長にはどんぴしゃだと思う」坂野が「きっとハマると思う」神吉が「めちゃくちゃいいですよ〜オホホホホっ」と口を手で抑え、それこそ王騎将軍のように笑っていましたがその通り、100%満足な作品でした。
出会わせてくれてありがとう、勧めてもらわなかったらきっと読むことはなかったです。私の成長にもなりました。
ぜひ、キングダム読んでください。胸が熱くなりますし、10回以上泣きました。こんな風に生きたいですね。