地下鉄サリン事件から23年らしいです。
早いものです。テレビでとんでもない事件だと観ていた23年前、私は17歳だったのだと知ります。
不謹慎かもしれませんが、麻原以外の死刑囚になんとも言えない気持ちが私はある。
20歳の純粋な多感な青年期に心を激しく揺さぶらたことでしょう。
若いときに現状に対して不安や不満、いや憤りを感じることは決しておかしいことではない。
これこそ、この人こそと信奉した人間が麻原だった。
入信して10年、30歳になった。
気付けば言われるまままっすぐにサリンをまいた。まいていた。
それが正しいとただ一心に。
逮捕され、ある時自分はなんてことをしたのだと思ったかもしれない。
自由を完全に奪われて、死刑囚となり23年。
50歳を過ぎた。
拘置所から出られる希望はこれっぽっちもなく、さらにいつ死刑が執行されるかという恐怖を抱く人生。
俺の人生、いったい何なんだろうと私はなら考えるだろう。
自由に時間を使えない。
好きなものも食べられない。テレビを観ることも、当然酒も飲めない。普通の生活が許されない。
同じ毎日が単調に繰り返され、知らぬ間に歳をとった。
彼らも被害者であるだろう。
法には触れないが、ずる賢く世の中を渡って私腹を肥やしている、他人を悲しませている人間はいっぱいいるでしょう。
それに対して彼らはまっすぐだったのか。はかない性格だったのか。
決して正当化できるものではないですが、誰しも紙一重なような気がします。少なからず私は。
ここ数年オウムの事件に対してはそういうふうに思います。
2018年03月20日
オウムの事件に対して思うこと
posted by orangeknight at 23:06
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