社長の日記「つみかさね」

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2017年07月17日

中国の権力闘争

今日の日経の1面と神戸新聞の5面です。

 
ポスト 中国

 
中国の権力闘争は凄まじいです。それ自体はどこの国にも社会にも、どんな組織にもあるでしょうが、中国のそれは命が当然のようにかかっている。

 
五年前には習近平の次の有力候補だと目されていた孫政才が拘束された。

 
もっとも、今年春ころからメディアは孫政才に勢いがない論調でしたので、目に見えない大きな力はそれ以前から動いていたのでしょう。

 
前の重慶市のトップ薄熙来は失脚以来無期懲役となっている。あれだけの力を持っていたのに終わってしまった。ある日突然公安が来て問答無用で拘束、前日まであった権力がその瞬間に失われる。

中国では収賄なんか当たり前、いや文化であり慣習ではないのではと思うのですが、それを権力闘争では悪として利用される。

正しいか正しくないかは力を持っている者が正しく、劣る方が正しくないとされる。原則正義とはそういうものかとも考えますが、なかなか恐ろしい。

 
中国では五年に一度党大会が開かれます。前回大会で習近平が国家主席に選ばれた。

今回の大会ではその後継が決まるかが注目されています。

 
どこでもそうですが、権力は次が確定した時点で急速に移っていくもので、習近平にしたらそこは決めたくはないでしょうし、自分の子飼いをそのレースに入れ込みたいのは必然でしょう。

 
夢を実現したければ、権力を望んだらそれと「同じ分だけ」リスクも抱えることになる。その究極がチャイナドリームか。

 
中国では国家主席に就任すると、前の国家主席の力を剥いでいき、自らのブレーンでいかに周囲を固めるかが自分自身の権力基盤を形成する上で非常に重要なこととなります。

 
それは、前王朝を全否定することから始まるかつての易姓革命そのものであると思いますし、それがシナの歴史であるとも感じます。

 
 
 
posted by orangeknight at 17:24

2017年07月16日

「君の膵臓を食べたい」を読みました

住野よるさんの書かれた「君の膵臓を食べたい」を読みました。

 
君の膵臓を食べたい

 
今年読んだ本の中で一番泣きました。

 
ストーリーは主人公である「僕」が、クラスメートの「山内桜良」の膵臓の病気を知ってしまうところから始まります。

 
あと一年しか生きることができない。

 
その現実を受け止めて毎日を明るく活発に生きる「桜良」と、今まで人と関わることを避けて生きてきた「僕」との交わり。

 
一緒に過ごした4ヶ月の間で特に「僕」の気持ちが変化してきたことが、文章の中でとても感じられた。しかも、それが徐々に徐々にという変化であり、筆者が少しずつの変化を表現されているところが私は感心したところでありました。

 
「僕」と「桜良」がお互いに相手の魅力を認めて、同じ慣用句を用いて別々のところで表現していた。「君の爪の垢を煎じて飲みたい」と、高校生らしいと感じました。

そして、その言葉ではありふれていてつまらないと2人ともがすぐに訂正したんです。今の自分の君への想いはこうだと。

それが「君の膵臓を食べたい」という言葉です。

 
最後に「あと一年の寿命」という考え方をよくしますが、確かにそういえば人間があと一年の寿命だなどと勝手には決めることはできないものであるとも考えさせられた。

 
とても良かった。読ませていただき感謝します。青春です。

 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 18:51

2017年07月15日

セミが

先ほどこんな感動的なシーンに出会わせてもらいました。

 
IMG_8461

 
少しずつ少しずつ、セミが変化していっていました。

 
何年も土の中にいて準備して、今からの1週間を全力で生きる。

 
土の中から出てきて、羽を持ち自由に空を飛び回ったときの彼はどんな気持ちなのでしょう。

 
晴れ舞台の始まりに応援の気持ちと私も明日も全力でと思います。

 
 
参考までに

セミは夕方日没後に地中から出てきます。そして全力で地面から少し(50センチくらいです)はい上がります。そして夜に二、三時間かけて脱皮します。

脱皮したてはみずみずしい体です。

それを朝までに大人の体に変化させ、早朝に飛びたつんですよ。

感動です。

 
posted by orangeknight at 00:30
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