では、昨日の続きを書かせていただきます。
階段は現場での造作、こういう感じで作っていきましょうかというご説明をさしあげました。
当初は格子はピーラで考えていましたが、作業をした隅岡親方の提案で檜に変更し仕上げました。
お風呂はTOTOのサザナでプランを作りました。既存の寸法が1,700×1,300だったので。
「もう面倒やし、任せるから決めといてよ」と言われましたが「人生最後のお風呂ですから!絶対に満足してほしいので」と一緒にメーカーのショールームに行きました。

パソコンでのシミュレートと実際の色見本で、想像していただきやすくなります。

そして、着工です。


これが「魔法瓶浴槽」です。

お客様から「今まで41度で沸かしていたけど、40度で十分や。やっぱりすごいもんやねぇ」と言われました。

これが「ほっカラリ床」新しく改良され、従来以上に床の表面に特殊な処理がされていて、汚れが非常につきにくくなっています。歩くとマンションの床みたいに柔らかいのもTOTOの特徴です。
そして、もともと寒いのをどうにかしましょうというのがこのリフォームの源なので、浴室内と脱衣場に連動の浴室換気乾燥暖房機をセットしました。

これでかなりストレスは無くなられると思います。
おじいちゃん、おばあちゃん世代のお客様は「辛抱すればいい」とか「我慢する」ということをよく仰られます。
とても素敵な価値観だと思いますが、手軽に解消出来ることはされて、できたら残りの人生を快適に過ごしていただきたいと思います。
今まで長い人生頑張ってこられたんですから、おじいちゃん、おばあちゃん世代になられた時は今までより楽に生活してもらえたら、人生の後輩として嬉しいです。
辛抱とか、我慢はもっと若い世代がするべきだと私は思っています。
先のことを考えて、浴室入口に手すりもつけさせていただきました。
「まだいいわ〜」と言われましたが、ドアを開けるときに手で持つところがあると全然安定感が違い、お客様がドアを開けるときのスムーズさが変化するのは、いろんなお客様を見ての経験則です。

お風呂はこんなに変化しました。


階段もこんな感じに




私のスマホの写真ではなかなか伝わりませんが、最高のセンスと出来なんですよ。
手すりのおさまりもさることながら、格子の感覚、また鋲の装飾がすばらしい。
お客様からも「大工さんがほんまによくしてくれた。すばらしいわ」と絶賛していただけました。細やかな仕上がりは、現場で隅岡親方がお客様とすり合わせをしながら実現させたらしいです。
お客様も陶芸とか、盆栽、掛け軸などを趣味にされているので、作品の仕上がりという感覚をとてもお持ちなので何度もお喜びいただけました。
「これで最後かなぁと思うけど、いつもほんまによくしてもらってありがとうね」と言っていただけました。
こちらこそありがとうございます。受けた恩は忘れませんので。
人生のイベントに参加させていただき感謝です。一層快適な毎日になっていただければ幸いです。
オレンジナイト第1号のお客様のおうちの、階段とお風呂のリフォームでした。