憲法記念日の5月3日、おとといに着工させていただいたトイレ工事が一部を除き完工するので、姫路市御国野町のZ様邸に伺わせていただきました。
お客様を差別するつもりはありませんが休みでも私自身が行かないといけないお客様でした。
先週「チラシを見たよ、和式のトイレを洋式にしたい、一度見積もりをしてほしい」とご連絡いただき特急オレンジで私が訪問させていただきました。
初めてのお客様で、お伺いするとけっこう狭いトイレで、足腰も弱り和式がきつくてねとおっしゃる奥様。
ご主人様も待ってくださっており「いくらくらいかかる?」と聞かれたので「はい、現状の不便な点やご希望をお聞かせ願いますか」と言って金額もそうですが、ベストなプランをご提案しようとお話しさせていただきました。
70歳も超えられていますし、おそらくですがトイレのReformは最後。
そんなお客様に最初に金額を言って内容も素人ですからわからないまま「そんなにかかるなら簡単な工事でいいわ」と言わせたら私は不幸なことだと思います。
契約をいただけるいただけないもありますが、選択肢をいかに多くご提供できるかが営業マンの実力と優しさだと私は考えます。
決めるのはお客様ですから。
また書いていたら熱くなってきましたが、最近のリフォーム業界の風潮は安い金額でとにかく受注すること、そしてあとあとのお客様のことを考えていないように感じます。
お客様がお金を出そうと思えば出せばよいし、出さずに廉価なプランを求めるのであればそれを追求するのが使命。
常にある持論ですが最初に今の不満や不便をお聞きし、ベストであると考えられる提案をして差し上げる。お客様の財布をこちらが詮索しないというのが大切だと考えます。
14〜15年この仕事をさせていただいていますが昔何回か言われました「あんた、もっとええ提案してくれたらよかったのに〜」「パットせえへんやん、どうせやったらガラッと変えてほしかった!」「ワシ、この風呂が最後なんやで、もっと最初にワシが伝えたらよかったな〜」
こんな事を言わせたらダメです。私は未熟なゆえに言わせてしまったことが何度もあります。
それ以来二度と声をかけてくれなくなったお客様もありますし、また声をかけてくださり「前は魚住さんにトイレで怒ったけど、今度の台所は満足や!」と言われたこともあります。
こんなことがあったから私はReformを人生のイベントと考える。失敗や後悔はゆるされないのです。
だから私は最初にいかに安くするかという提案をせず、相手の不満や不便をお聞きし、そのお客様にとりベストであると自分が思う提案をさせていただく。
そして、今、書いたようなこともお話しさせていただく。
一通り現況をお聞かせいただき、私もお話しさせていただき「金額にしたら50万はかけていただけたら私が今ご説明したような感じになります」と言うと間髪入れずに奥様が「社長さんにお任せしますので良いようにしてください」とおっしゃって下さいました。
「ねえお父さん」とご主人にもその後に聞かれ、ご主人様も「そうやな」とご夫婦共に会社と私を信じてくれました。
「分かりました。ありがとうございます!では今から見積もりをしますね。そう言っていただけると一層頑張って金額も出しますし、全力でみんなで工事させていただきますね!」という流れで受注した。
だから休みであっても私自身が行かないと筋が通らないお客様なのです。
むろんこのお客様は今日、私がお伺いしなくても何も思われなかったでしょう。あと窓と建具が残っているのでその時でいいよというお客様だと思います。そんな方だからこそ伺わないといけないと思います。
売り手は自分の仕事をすればよい、買い手はお金を払えばよいというチープな付き合いではなく、人と人の取引きをしなくてはならない。そうしたいし、オレンジナイトでは絶対にそうさせたいと思います。
工事は無事に進み今日、洋式のトイレになりました。

これで毎回のトイレが楽になられたら幸いです。
LIXILサティスという便器ですので自動でフタが開閉し、自動で流れます。
施工管理をしたオレンジナイトGOODの大田がお客様に使い方を詳しく説明しました。彼女も休みに出てきてくれていました。
ちなみに彼女、年末も30日まで私の現場で年末年始休みが食い込み、先日「今回もごめんね」と言うと「きゃははははっ、社長の現場には慣れっこですから!」と明るく言われました。皮肉とは私はとっていません。笑
お客様にはとても喜んでいただけ良かったです。お使いになられて「工事をしてよかった。値打ちがある」と感じていただけたら本望だなぁと思います。
休み明け、省エネ住宅ポイントを取得するため窓を新しくし、段差を無くしたのでドアも交換させていただきます。
本当にありがとうございました!