最初は観ていなかったんですが、本能寺の変を観てから毎週NHKの大河「軍師官兵衛」を楽しみにしています。
正直、大河ドラマを毎週釘付けになり観るのは小学生の時にやっていた「独眼竜正宗」以来です。
記憶が確かなら独眼竜正宗は大河で歴代最高視聴率、渡辺謙が伊達政宗で西郷輝彦が片倉小十郎、津川雅彦が徳川家康を演じていました。
父が毎週観ていたので、私もテレビが一台しかないのでしぶしぶ観ていたのがきっかけですが、はまりました。
今でもオープニングの曲は鮮明ですし、渡辺謙が白装束で十字架を背負って小田原の豊臣方に馳せ参じたシーンの演技には感動を覚えています。
それはともかく、今やっている「軍師官兵衛」ですが毎週とても考えさせられます。
特に最近の、天下をとった秀吉が茶々にうつつをぬかし、鶴松にべったり、そして石田三成を重用している姿、そしてそこから一切の抵抗を許されず波及を及ぼされる周囲の人物達。
戦国時代の武士、そして黒田官兵衛を通し、これぞ理不尽の極みという武士の姿にある種の感動を覚えます。
主君の事を心から想い、進言したことが理由で切腹です。
昨日も伊武雅刀演じる千利休が、齢70にして、そして自らの命をも覚悟し諫言し、男の筋を通し腹を切っておりました。
来週から朝鮮に出兵します。黒田官兵衛はそれが無謀と何度も進言したが聞き入れられず、負け戦に挑むこととなった。
しかし、そこでも官兵衛は「ここで黒田が殿下をお助けしないともう豊臣が、天下が破綻する」と考え、私を殺して仕える。
ああ、武士道ここにありではありませんか、と私は毎週感動しています。
世の中を生きていくには道理にかなうことばかりではありません。
白だと思っていたものを黒だと言われる、そしてそれを飲まなければいけない状況などいくらでもあります。
武士はそれを唯一まげられない時、それを切腹という形で表現してきましたがそれ以外は「忍んで」きました。
耐えて、飲み込んで、不満に感じず、受け入れてきた。
今も御嶽山の噴火など自らの力ではどうしようないことはたくさん起こります。
それは悲しいことも招きます。しかし、全ての物事において、どうしようもないことはを黙って受け入れることが大切ですし、そこで私たちの人間力が試されるのです。
官兵衛の姿からとても多く学ぶものがあります。
滅私奉公は美しい。
僅かなこの四文字の言葉が深すぎる。
今、世の中や社会に対してみんなが滅私奉公という概念をもっともてば、もっと良い国になるんだろうなと思います。
2014年10月13日
大河から学ぶ
posted by orangeknight at 11:19
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