和室二部屋の畳を新調と、襖と障子の張替えをご依頼いただいていました。
着工日、畳職人から「畳をどけたらコンパネがカビだらけやで」と連絡があり見に行きました。
たしかに、全体がカビでまっくろでした。
コンパネ自体も何やら湿気ていたので、二階を工事していた大工の隅岡親方にコンパネを少しくり抜いてもらい、床下を点検することにしました。
すると、床下自体は他社で調湿材や換気扇を入れられていたので乾いているんですが、床下の地面側から上のコンパネめがけてウレタンフォーム(泡を吹き付け、それが乾くと発泡スチロール状になる断熱工法です)を施工しているのでそれが通気を完全に遮断し、裏面も表面もコンパネがカビだらけになっていました。
このままではいくら畳を新しくしてもすぐにカビてしまうので、畳下地をやりかえることにしました。
そして、今回はコンパネではなく、昔は当たり前に使われていた杉板を下地に採用することにしました。
ウレタンフォームが根太や大引きにも付着していたり、床自体のレベルも少しこけていたので束(つか)部分からさっぱりやりかえることになりました。
撤去後です。
新しい大引、根太を二部屋に敷いていきます。
大工工事の後、最後に新しい畳を敷くとい草の良い香りに包まれ、とても美しい部屋に生まれ変わりました。
そして、当然ですが「床がしっかりしたな!」と仰っていただけました。
昔は畳も年に一度くらいはあげて、パンパン叩いて干していたらしいですが今はそんなことしませんもんね。
快適にお過ごしいただければ幸いです。