いえ、営業だけではなく、会社の中にはさまざまなタイプが存在し一つの組織を形成しています。
必ずいる目立つタイプ。
私自身がこのタイプでしたのでよく分かります。
統計的にみて、成果も多く出しますが失敗もする。そして少々雑というか大雑把といいますか、ホームランも打ちますが三振があるのがこのタイプ。
選手で言えば人気は出ますがこのような人ばかりではチームはまとまりませんし、強いチームはつくれません。
確実に送りバントができる人、20勝はあげられないが30セーブができる人も欲しいですし、ベンチで盛り上げる人も大切です。
昔はこれがわかりませんでしたが、組織ではスターばかりは必要ありません。
まずテクニックよりも考え方が最も大切ですし、考え方の次には適材適所や多様性というものが重要になります。
姫路別所店の営業に奥田というベテランがいます。
御年73歳、オレンジナイトの長老で、かれこれもう5〜6年来てくれています。
写真は今年の社員旅行の時のものです。
この道はとても長く、私も教わることは多々ある重鎮です。
まだまだ元気モリモリで、毎日みんなと同じだけ働き、帰ってからビールを500mlを2本、350mlを1本は飲むという酒豪です(一年中)。
唐揚げが大好物で、飲み会の時などは「ぼくの唐揚げはどこや!」と叫んでいました。笑
私の倍は生きている人をつかまえて褒めるのもおこがましいですが、今回一層見直したことがありました。
それは、現場でのトラブルの収束についてです。
既に一件落着したんですが、ある大きな現場で見積もりの積算ミスに加え、想定外の出来事が連発しました。
当初、奥田はそれほど現場をしきる立場ではないポジションにいたんですが、担当者の退職ということでその現場の責任者になったのです。
その担当者にしか分からないことなどがあり、また、お客様にはそのようなことは関係がなく、きちんとした仕事を全うしなければいけないのが責務で、当初の想定とはかけ離れた予算や請求が想定されたのです。
奥田からもまた他の者からも相談を受けていましたが、とにかく奥田が最前線であたりました。
結果、工期は少々伸びましたが、最後に私もお客様のところに伺いましたがお客様からは注意もお叱りもいただきましたが「まぁ奥田さんがよくやってくれた!」と言われました。
100点ではありませんでしたが最後はとにかく良かったと、そして後は数字だと思っていました。
数千万の現場なので、ちょっとした事で利幅は大きく下がります。
それが下がることはあっても上がることは着工してからはないのが普通で、この業界ではあることなのですが赤字の現場も出現するのです。
ところが、先日上がってきた報告書は、私が予想していた内容より良いものでした。
覚悟は正直していたのですが、かなり期待を裏切ってくれたものでした。
何回も見直しましたがそういう内容でした。
これはひとえに現場をきちんと責任をもって全うした奥田と、細かい擦り合わせや気遣いをしてくれた、大工の谷口親方のおかげだと思いました。
お客様にもご納得いただき、いろんな想定外の出来事をまとめあげたのには感心しました。
会社にはいろんなタイプが必要で、地味ではありますがこういうふうに長いことついてきてくれ、一件一件きちんとお客様のご要望に応えた仕事を全うしてくれる奥田、このような存在は欠かすことができない存在だと改めて感じました。
こういう人間だからこそ、他にも何か問題が発生したら電話をかけてきます。
報告が正直ですし信用できますよね。
私も含め、うちの社員全員は役職はどうあれ年の功の奥田の仕事の一つ一つをもっと観察し、見習うところは多々あるのではと思います。
それだけで奥田の存在はオレンジナイトにとって価値があるのではないでしょうか。
まだまだずっーと来てもらおうと思います。