我慢と辛抱というものは新入社員、いえ、新人や社歴の浅い人には絶対必要要件であります。
かくいう私も若いときはこれを理解しておりませんでした。
しかし、理解していないなりに我慢しましたし、辛抱しました。今現在は非常に大切な事であると認識していますし、それが心から理解できない人は一人で生きていかなければいけないと思います。
我慢と辛抱もその対なるものとバランスがとれていて、それをするから守られるという現象が生まれます。
強烈なパワーがあればそれも必要ないんでしょうし、力を備えることができたらそれをする必要がない。そういうものでしょう。
ただ、実際はそんなこともなく、世の中の本当に大人な人はその上でその気持ちを持ち続けているという事実もあると感じます。
それは守られるためではなく、利他の心で。
我慢と辛抱は同じではありません。同じようなニュアンスですが、違うものだと思っていますのでいつも「我慢と辛抱やで」と言っています。
新入社員として入ったらまず違う環境や違う習慣に戸惑いますし、いろんな事を教わり注意も受けます。
さまざまなことを言われますし、そこに疑問を感じることもあるでしょう。
しかし、そこに対し、疑問は普通に聞けばよいのですが、意見は必要ありません。
新入社員と意見交換しているんではないので「我」は要りません。これが我慢です。
我慢というのは自分の考えや意見を言う、すなわち自らというものを出すのを抑制することだと私は思っています。
最初はいろいろあるでしょうが、「能ある鷹は爪隠す」ということわざもありますが、そこをわきまえる人こそ頭角をあらわすのではないかと思います。
自分の我を外に出さないという力量、これが我慢です。
辛抱とは何かと言いますと、意見されたり叱れたり、例えば理不尽なことを言われても心の中で耐える、言うならば外に出すのではなく、心の内をそのままの状態に保つことであります。
どちらも耐えるというニュアンスなんですが、辛抱のほうは打たれるもの、サンドバッグをイメージしていただければ分かりやすいですし、踏んでもまたニョキっと伸びる雑草みたいなものなのです。
心にどれだけの拠り所や支えがあるかでこの耐性の要素を示す辛抱の強さはあきらかに差がでると思います。
我慢と辛抱とは私はそういうものではないかと考えています。
皆さんの今までの我慢と辛抱にもあてはまっているのではないでしょうか。
その先に、そこに耐えた先に見えてくる素敵なものってあるんですよね。
2014年06月04日
我慢と辛抱
posted by orangeknight at 08:43
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