一年前に赤穂店を出させていただき、それから数ヶ月して赤穂の社員からその存在を教えてもらいました。
「すごい本格的な」「道路も通行止めになりますし」「ずーっと練習するんですよ」とにかく想像はつきませんでしたが、赤穂の人々が誇りに思っていることは分かりました。
でも、その年のそれには店は閉めて、赤穂には行きませんでした。今思えば浅かったと思うんですが、忙しいとかにかこつけて見なかった。
でも、今年は考えが変わりました。
赤穂で商売をさせてもらうんなら、そんな赤穂の誇りである赤穂義士祭を見た事がないというのは失礼だし、そんなことではいけないなとの考えに至り、今年は来店が有る無し関係なく、赤穂の社員は休ませた上で店を開け、僕は2時間だけですが真剣に見せてもらいました。
赤穂浪士の話は大好きですのでもちろん知っています。
あれこそ武士道の極み、そういう生き方って美しいと思いますし、そういう逃げない、そして仕えるという感覚や年齢まだ幼い頃からのしっかりとした考えに、最近の自分さえよければという風潮をつくっている社会を一人の日本人として恥ずかしく思います。
赤穂の皆さんが一所懸命にされる行列と、延々とナレーションみたいに詳しく解説してくれる浜村淳さんの語りに当時の絵がなにか鮮明に眼前に迫ってきました。
主君が切腹となり、そこから仇討ちを志し約2年、雪の舞う真夜中に吉良邸を急襲、広い邸内での戦い、いないいないと探しまわった時に見つけた時の彼らの想いはいかなるものだったんでしょう。
決して嬉しいなどといったものではなかったと思います。
その為に自らの残りの人生をかけ、そして自らの人生も閉じる。
日本人なら誰でも胸が熱くなる感覚を感じると思います。
感動させてもらった赤穂義士祭の様子を写真に撮りましたのでご覧下さいね。

松平健さんが大石内蔵助をされていました。
とても良かったです。感動しました。行って本当によかったです。