今日の日経新聞と神戸新聞の一面です。
まず日経の一面をぼーっと読んで「大企業はほんまに景気が良くなったら何千人、それも企業に有利な期間社員で採用するよな。景気が悪くなったら容赦なく何千人バッサリ首切るくせに」と正直なところ感じました。
前のリーマンのときにどれだけの方が路頭に迷ったか、もうそんなことは過去の事みたいに感じましたし、その時に解雇になった人もまた雇ってもらいに行ったりするんかなとも感じました。
資本主義の典型といえばそれまでですが、この期間社員の皆さんはまるで消耗品みたいに映るなと感じながら、次に神戸新聞を手に撮りました。
一面には「ブラック企業取り締まり強化」とあり、「労働基準監督官を増員」との見出しが踊っていました。
この2紙の一面を見て感じたことを書こうと思ったのが今日のブログであります。
この2紙の一面、どちらも何か権利の主張ばかりしたがる最近の風潮の典型のような気がするなと感じるのは僕だけでしょうか?
まず、大企業は景気が良くなれば「いらっしゃーい」、悪くなれば「期間満了!」って人を何だと思っているのか。
人は道具ではありませんし、皆さん生活があります。そうしないと企業が存続できないというんでしたらそれは根本的な考え方が違うと僕は思います。
働かない人や、やる気のない人は僕はガンガン解雇したら良いと思います。
こんな人会社にいてもしょうがないですし、むしろ迷惑。
しかし、やる気があり一生懸命努力する人は景気が悪くなっても雇用して守ってあげるのが会社ですし、ましてや上場企業は社会的責任が非常に重いと思うんです。僕は根本的にこの日本において解雇のリストラをする人は欧米かぶれの経営者で、そもそも日本的な会社ってそんなものではないと考えます。
固定費の多くをしめる人件費で操作するのって誰でもできる損益の操作方法であり、そこには情が欠落しています。
この情こそが最も大切だと思いますし、中途半端には成れても情が無い経営では本物にはなれるはずがありませんし、本物の会社を作った人たちはこれを大切にしたはずです。
少し前に百田尚樹氏の「海賊と呼ばれた男」を読みましたが、ガソリンスタンドが日本中にある出光の創業者の出光佐三氏は、戦後の非常な業績難においても誰もやめささず、自分の私財も投げ売り、そして社員たちは石油に関係のない仕事でもなんでもして日銭を稼いでなんとか会社のためにと食い繋いだというような話がありました。
そこのお互いの一体感だと思うんです。そこが大切なのではと僕は自分に刻んでやりたいと思っています。
そして、企業側だけでなく働く側へも思います。
ここ最近よく登場する「ブラック企業」という名称。
こんな名前は少し前まで無かった。
確かに、毎日毎日夜中まで帰りたいという社員を働かせ、その分の給与も支払わないとか、ノルマを未達のときに殴られるとかセクハラ、パワハラの類いはいけないことです。
もはやこんなものブラック企業というより輩(やから)の集まりですから潰れたら良いですし、社員も早々にやめれば良い。
会社の体質自体が社会の役に立たないようならその会社に存続意義はないんです。もちろんうちも含めてですが。
しかし、なんでもかんでも労働基準法にあてはまらない会社をブラック企業と呼ぶのは愚の骨頂ですし、そんなマンガみたいな言葉で表現するのはおかしいと考えます。
一概に言えますが、大きくなった会社は昔は全て「いわゆるブラック企業」だったはずです。
他よりたくさん働き、他より厳しい社長や上司がいたから成長したと思います。
少し前にある居酒屋のチェーン店の創業者が「私の理念に共感できないものは会社を去れ」とか「仕事は完了して終了だ」と言ったなどというのがブラック企業だと書かれているのをある雑誌で見ましたが、こんなこと当たり前ですし僕は正論だと思います。
そこの言葉ではなく、大切なのはやはり情だと思います。
情があればもっと激しい発言をしても良いと思いますし、そこの言葉だけで「いわゆるブラック企業」と感じるような人は働くという意味から理解しなおしたほうが良いと思います。
何が言いたいと申しますと、もっと雇う側も働きにいく側も根本的な気持ちの面をもっと大切にしましょうよということです。
表面だけの、雇用契約だけのつながりではなくもっと家族的なものが本来の日本的経営ではと僕は思います。
労働時間などの一律線引きで、ブラックかそうではないかなどではつまらないですし、お互いに熱い仕事はできないと思います。
僕は表面的にセーフという存在ではなく、自分のこの想い通りにやっていこうと思っています。
2013年11月30日
企業は情
posted by orangeknight at 12:43
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