社名変更、いよいよだなぁと感じます。楽しみはすごいありますが、せまってきますと少し寂しくもあります。
最初、「シカマ工務店です」って言っても「はぁ?、どちらの」とかよく言われました。
「最近できたところやね」と言ってくれるのは良いほうで、やたら言われたのが「飾磨建設さん」です。
どこかにあるのかと思うほど間違われました。
伝票や郵便物はほぼ間違いなく「飾磨工務店」としかまが漢字でしたね。
お客様から呼ばれるとき、僕らの個人名でも呼ばれますが、「シカマさん」と呼ばれます。
もう呼ばれることはないんですね。「オレンジさん」になるんでしょうか(苦笑)。
メーカーのイベントに行ったとき、「シカマ社長ー!」と大声で呼ばれたこともありました。ちょっと恥ずかしかったです。
インターネットのホームページ検索、今は皆さんがみてくれるおかげで「シカマ」と検索したらうちのホームページにつながります。ありがたいことで、昔は5年前はそんなことはなかったです。
赤穂店の写真は去年の開店日の早朝の写真です。
4時半に起きて、まだ暗いなか家を出て、車の中で気合い入れて行ったなあと鮮明に覚えています。
赤穂店は廻りの景観に合わせ、赤穂の町並みをこわさないように建築したので、開店させるまでは食べ物屋さんがオープンすると噂されたものでした。
僕だけが広めた社名ではなく、会社のみんなが広めてくれた名前でした。
そこには今は辞めた社員も含まれています。いろんな人が広めてくれたおかげで地元ではちょっとは知られた社名になったと感謝しています。
会社は僕にとって子どもみたいなものです。分身かもわかりません。
登記が完了し、商号「株式会社シカマ工務店」と書かれた書類を受け取ったときのことは今でも忘れません。
書類だけのものとは思えず、生まれたなぁ、ついに始まったんだなぁと胸が熱くなったものです。
少しずつ育ち、会社のみんなが大切にしてくれた名前でした。今は慣れましたが、社員が電話で「うちの会社が…」と「うち」と言っているのを聞くと嬉しくなるのは経営者ならみんなそうではないでしょうか。
一昔前「会社は誰のものですか?」というのが話題になりました。
株主ですか?経営者ですか?社員ですか?お客様ですか?
僕は「その会社を心から愛している人」のものだと思っています。
株式の過半数とか、社長とかそんなものではないと思います。
どれくらいの人がいるかはわかりませんが、少なくともうちの会社はそういう会社にしたいです。
たくさんのオーナーがいたら幸せですし、増えていけば良いなと思います。
愛してくれている人には気持ちを形にして返したいなとも思っています。
オレンジナイトの看板に掛け変わります。僕が新会社を作らず、社名変更にしたのはこの生まれさせた会社を大きくしたいからです。
いろんな想い出があります。名前は変わりますが、この会社をこれからも大切に育んでいきたいなと思います。
「名前は変わるけど同じ人」というのが、何かうまくは言えませんが、会社は生きていると考える僕の想いです。