僕は23歳で営業という仕事をはじめて、しばらくして思ったことがあります。
「あきらめる」と「あきらめない」をきちんと見分けないと物事は大きく誤る、ということ。
それは、何から悟ったかと言いますと、営業をかけている、成約となる見込みのお客様についてです。
このお客様はこのまま進展していけば仕事を下さる。
このお客様は良い感じに進んでいるが、何か感じる、「読めないな」という感覚。
いけると思った商談は途中の流れが多少悪くなっても、また流れが変わっても、うまく戻し全身全霊かけて受注に結びつける。
僕は特に、受注の金額の大小に固執してなく、気持ちの良い方からの受注にこだわっていましたので、これは受注できれば1000万だが、読めない内容に時間と労力をかけるくらいなら「あきらめ」読める10万円のほうに力を注いでいました。
もちろん僕の判断は絶対ではないですし、多少の誤りはあったかもわかりませんが、自分ではほぼ間違っていないと断言できます。
リスクは分けるということにも繋がりますし、見極めは営業にとっての必須スキルだと思っています。
お金に関しての「あきらめ」は株への投資で学びました。
以前にも書きましたが、株では20代の頃に2~300万損をしました。
株価というのは、どの銘柄も毎日買い手と売り手の攻防で上がったり下がったりします。
購入した金額より株価が上がっていけば儲かりますし、下がっていけば損をします。
上がりだすと、それはそれで、もう少し、もう少しと欲がでます。そうしているとある日から下降線に入ったり、また急にストップ安になったりし、「あ~あ、失敗した売っておけばよかった」と。
下がればなお悲惨で、いつか上がる、いつか、明日は、今日で底をうったはずなどどねばると絶対に損して塩漬けです。
そこはいかに「損切り」ができるかが有能か無能かなんですが、僕は失敗を繰り返し、株では損しました。
しかし、そこでお金に対しても「あきらめる」ことの大切さを学びました。
損を最低限に抑えて、無駄な希望というか、楽観的にみるのではなく、さっさとあきらめることの重要さは経営に直結します。
失敗だと感じたら執着せずにあきらめる。これは経営者の資質として求められると思います。
そういうことの経験から一つの事象に対し、「あきらめない」と「あきらめる」はきちんと見極めることは非常に重要であると考えています。
「あきらめない」と判断したことに対してはとことん突き進みたいと思いますし、これは読めないなとか、間違っているなと判断したことにはある日突然「あきらめ」、方向転換したいと思っています。
どんな仕事でも、どんなことに対してもこの二者の使い分け、大切だと考えています。
2013年02月18日
「あきらめ」の見極めの大切さ
posted by orangeknight at 09:15
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