社長の日記「つみかさね」

社長の日記「つみかさね」

2013年01月23日

お金の回転への意識

最近社員の中にも集金への意識が非常に高い者が何人か出てきた。

「月末の支払いは大丈夫か?」

これだけでいいんです。

この意識が芽生えたか、潜在的にあったかはともかく、この意識があるというのはすごいことだと思うんです。

「会社にお金はある」「社長はもっとる」これが普通の感覚で、僕は24、25歳の時は少なからずそう思っていました。

その頃はとにかく自分の集金だけはきちんとする。自分の店でもうっすら、会社自体のお金の流れがどうなっているのかなど関心があったといえばウソになると思います。

いや、前の会社で上司に「お前の店の入金状況はどないなっとんや!」とこっぴどく叱られ目が覚めた、認識したというのが事実です。

当時、売上げを上げること、設定された目標額を必達することに全神経が向いてしまっていて、店の受注額より大幅に2~3ヶ月連続で店の入金額が下回ってしまっていることに「まあ、受注しているからいずれこれもお金になるからいいだろう」という認識でした。

今思えば恥ずかしい限りですが、そうでした。

今月トータル5000万円の受注額があったのに、3000万円の入金しかない。

これが3ヶ月繰り返されると単純に6000万円の立替えが発生します。

利益云々は?といっても、前払いや税金などまとめての支払いも発生しますから間違っていないと思います。

大企業はともかく、中小企業はお金がまわらなくなれば黒字でも倒産します。

自分で会社をしてわかりましたが、中小企業なんて一部を除きほとんどが5000万円の受注があったら月末には4500万円、5200万円、4800万円の支払いがあり、余裕なく回転しているものです。

停まれば終わり、みたいな感じです。

創業時は支払いの方が多い、とにかく自転車操業みたいな感じが続き、朝起きた瞬間吐き気がしたこともありました。

もちろんそこまではいいですし、それは僕の仕事などでなんとかしますが、その意識を持ってくれている者が出てきたことが嬉しいです。

「今月、入金少ないですが大丈夫ですか?」「工事が終わっているのにまだ集金に行ってない分は早く行くように喚起します」という言葉をかけてくれる。

ずっと言っていたら伝わるんやなぁと思いますし、そこを今後、大切なポイントにしていかなければいけないと感じています。

ほんとにお金は血液ですねぇ。








posted by orangeknight at 18:18
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