原発関連の本は何冊か読みました。
なぜかと言いますと、まず第一に電力会社が信用できないから、本当のことを知りたいから。
次に、なぜ大半の考え方は同調できるいわゆる保守の思想をもつ人々が、こぞって原発推進を主張するのか理解できないからです。
しかし、この三日間で読んだ写真の小林よしのり氏の「脱原発論」、謎が解けたと言いますか、何か自分のこの考え方は間違ってなかったんだと思いましたし、とてもたくさんのことを学べました。
先の総選挙、争点は最初は原発やTPPなどにしたかったんでしょうが、すごい目にみえない力で国民の最大の関心事は景気回復にスライドしました。完全に変わりましたよね。
僕は安倍総理や維新の石原さんを個人的に応援しますが、原発にからんでだけは全く支持できません。
本当に原発がなくては日本の電力はまかなえないんでしょうか?
こんなのはデタラメです。いまどき周知の事実で、夏に関電から「計画停電のお知らせ」なる通知が会社にも家にもきましたがこの郵送代が無駄だと感じました。
原発は僕らが考えるようなそんなアイテムではない。
原発は利権でしかない。
原発で働く人は被爆しまくっている、国は放射能の危険を告知していない。
そして、本当に国を愛する人間であれば、それを滅ぼす可能性を大いに秘めている原発を推進するのはおかしい、などどいうようなことが書かれています。
福島の人は放射能のせいで「故郷」を追われています。
僕らが今住んでいるところ、生まれたところを強制的にでていきなさいとされたら悲しいですよね。
しいてはこの国から出て行かねばならない、となったらどうでしょう。どこで生活するんでしょうか。
とても興味深い本です。恥ずかしながら僕は東日本大震災がおこり、福島の原発がああなるまで、原発に関してほとんど関心がありませんでした。
考えることもしないで、提供される薄い情報をぺろっとなめて何食わぬ顔をして生活していました。
こんな恐ろしいものが日本に50基もあり、そのあとの処理についてなど考えてもいませんでした。
子どもたちに人間の手で処理することができないようなものを残してはいけません。
よく、脱原発のほかに脱原発依存や卒原発などの言葉を耳にしますが、すりかえられてはいけません。
小林よしのり氏も書かれていますが、「原発問題に中庸はありません」。
せっかく、といっては語弊があるでしょが、福島の災害を無駄にしてはいけませんし、活かさないと、また忘れさせられたらいけません。
最後に日本の電力10社の発電能力は震災前で約2億kw、原発にとってかわる自然エネルギーでの発電能力を環境省が試算しています。
地熱と水力が約0,14億kw、太陽光が約1,5億kw、そしてなんと風力は約19億kwらしい。
もちろん実際の条件がいろいろ影響されるが、風力は少なくとも10分の1は実現可能らしい。
それだけで今の発電量をまかなえるではありませんか。
僕はイメージできることは実現可能だと思っています。
あらゆる可能性を排除せず、みんなで真剣に考えていくが大切だと思います。よかったら読んでみてください。
2013年01月02日
「脱原発論」を読んで
posted by orangeknight at 11:36
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