社長の日記「つみかさね」

社長の日記「つみかさね」

2012年08月22日

今どき安泰はないですね

最近、連日新聞の紙面にシャープのリストラに関する記事が載っている。

5000人の人員削減を今年度中に計画していて、まず3000人の希望退職者を募るらしい。本社に勤める1500人の従業員は1000人に減らす方針とのこと。

活字で見るだけですと完全に人ごとですが、当事者の方々の気持ちになると大変だなぁと感じます。

仕事をきちんとしない、能力が低いというような人なら、辞めてくれというのになんら同情の余地はありませんし、むしろ当然でしょうが、経営悪化につきリストラ、というのは本当にかわいそうな話です。

1500人が1000人になると、あきらかに隣にすわっていた同僚がいなくなります。

自分の会社で想像したらとても寂しい光景ですもんね。

たしか五年前、シャープの太陽光のセミナーに参加すべく大阪の会場に行きました。

とても頭もよく、できそうなシャープの社員さんがみんな黒いスーツを着てパリっと並んでいたのを記憶しています。いわゆる一流企業というような雰囲気で、会社のもつオーラを感じました。

数年前のことですが、当時、太陽光発電といったらシャープというような流れでした。

五年前、うちの会社は作って間無しで、実績もなく僕は太陽光発電のパンフレットを下さい、と言ったのにもらえませんでした。

そして、シャープの太陽光発電を販売したければ、1000万円の供託金をご用意くださいといわれました。

パンフはもらえませんし、1000万もあるはずないし、うちには無理だと判断し、以来シャープとは疎遠となっています。

別に根にもっているわけではありませんし、実績で判断されるのは世の中あたりまえの事ですのでしょうがないんですが、全体的なシャープの高飛車感はやはりこうなった今から推察しますと経営責任ではないかなと感じます。

メーカーとして良いものを作り、確固たる地位を築いたんでしょうが、社風かも知れませんが中身の教育が後回しになったんでしょうかと思います。

これは経営者の責任ですし、こういうことの積み重ねが毎年の赤字につながるんだと思います。

結局、そういうところをきちんとしておかないと業績にじわじわ跳ね返り、とどのつまりは社員に行き着く。

それだけがリストラの理由ではないでしょうが、今どき大企業でも安泰ではない。僕ら中小企業はなお一層の引き締めと企業努力をしないと生き残れないと感じます。

経営状態が悪くなってのリストラは経営者の罪悪だと思います。


posted by orangeknight at 10:19
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